外国為替市場における相場の状況や取引時間外における相場変動等によって、必要証拠金以上の損失が発生する可能性があります。そのような場合に、損失拡大を防止するため、ロスカットをするシステムがあります。
MT4では、証拠金維持率が100%以下になった時点でロスカットが実行されます。
MT4の証拠金維持率について
原則的に、証拠金維持率が100%以下になった時点(有効証拠金が必要証拠金を下回った時点)で、保有するポジションのうち評価損の大きいポジションから順にロスカット(強制決済)が実行されます。
証拠金維持率はMT4ターミナルウィンドウの取引タブ内で確認できます。
証拠金維持率(%) = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
証拠金使用率について
証拠金使用率が100%以上になった時点で、強制的に保有する全ての保有ポジションを反対売買して決済します。
証拠金使用率が100%以上になる時点とは、有効証拠金が必要証拠金を下回るタイミングのことを言います。
証拠金使用率は残高情報タブで確認できます。
証拠金使用率(%) = 必要証拠金 ÷ 有効証拠金 × 100
ロスカットの計算方法
ロスカットの計算方法は、以下の通りです。
ロスカット=必要保証金×100%
例えば、以下のような条件で計算を行います。
取引単位:1,000通貨
必要保証金:4,000円(1ドル=100円とした場合)
ロスカット:100%
計算式は、以下の通りです。
4,000円×100%=4,000円
つまり、保証金が4,000円を下回るとロスカットされます。このように、計算によってどれくらいの損失を出すとロスカットが執行されるのかを求めることができます。
ロスカットの注意点
ロスカットは、原則として預けた保証金以上の損失を防ぐ制度ですが例外はあります。
それは、上述したようにあまりにも急な相場の変動で暴落や暴騰が起きた場合はロスカットが間に合わず、預けた保証金以上の損失となる可能性もあります。
ロスカットがあるからといって高レバレッジなどリスクの高い取引は避けた方がリスクを回避できます。