スワップポイントとは
スワップポイントは、2つの通貨間の金利差のことです。
金利の低い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買う事によって、生まれる金利差で利益を得る事ができます。
プラスの金利差が生じた場合、スワップポイントに相当する金額を、毎日受け取ることができます。またスワップポイントは固定されているわけではなく、時々刻々と変わります。
FXには、通貨の売買によって得られる為替差益の他に、ポジションを保有して得られる「スワップポイント」による利益があります。
スワップポイントは、2つの通貨を交換するときに生じる金利差調整分のことをいい、高金利の国の通貨を買って低金利の国の通貨を売った場合に、その金利差分をスワップポイントとして受け取ることができます。
逆に、低金利の国の通貨を買って高金利の国の通貨を売る場合は、金利差分のスワップポイントの支払いが発生します。また、スワップポイントは日々変動します。
発生したスワップポイントは、決済することで為替差益・差損と共に確定します。スワップポイントを受け取ったり、支払ったりするのに特別な操作は必要ありません。
高金利通貨のスワップポイントを活用したFX投資
スワップポイントは2通貨間の金利差によって生じるため、主に各国の政策金利の違いがスワップに影響します。
そのため、高金利通貨を長期的に保有することで、受け取れる金額も大きくなります。
昨今では、メキシコペソや南アフリカランド等が高金利通貨の代表格となります。
また、取引数量が多い米ドルも日本円と比較すると高い金利を維持しているため、これらの高金利通貨を保有し続け、スワップポイントを貯める「スワップポイント運用」もFXの魅力の一つです。
スワップポイントのメリット
スワップポイントのメリットは、金利差がプラスであればポジションを持っているだけでほぼ毎日利益を得られることです。そのため、金利差プラスのままであれば頻繁に売買を行わなくても継続的に口座に利益を蓄積していくことができます。
スワップポイントの発生タイミング
スワップポイントは、保有ポジションをオーバーナイト(ポジションを翌日まで持ち越す)しなければ発生しません。スキャルピングやデイトレードのように、その日のうちに決済する場合はスワップポイントが付与されない点に注意してください。
一般的には、ニューヨーク市場がクローズ(冬時間6時55分・夏時間5時55分)する時間をまたいでポジションを保有すればスワップポイントが付与されます。
スワップポイントはFX会社や通貨ペアによって異なる
通貨ペアによって金利差は異なってくるため、当然スワップポイントも異なります。また、取引するFX会社によってもスワップポイントは異なります。スワップポイントを狙うのであれば、FX会社が提示している数値も重要になります。
スワップポイントが高い通貨ペア
スワップポイントで利益を狙うのであれば、高金利通貨ペアにも注目しておきましょう。代表的な高金利通貨ペアは、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、南アフリカランド/円、人民元/円、ロシアルーブル/円などです。それぞれの政策金利は以下の通りです。
国 | 政策金利 |
---|---|
トルコ | 18% |
メキシコ | 4.5% |
南アフリカ | 3.5% |
中国 | 4.35% |
ロシア | 6.75% |
日本 | -0.1% |
非課税制度のような例外を除き、金融商品の運用で得られた収益は課税対象となります。スワップポイントもその対象で、20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)の税率が課されます。
もっとも、FXのスワップポイントにかかる税金は、法人と個人のどちらの口座を通じた取引なのかによって扱いが異なっており、その点に注意が必要です。法人の場合は、スワップポイントが付与された時点で課税対象となります。
課税、非課税の制度にもきちんと着目し安全な節税を実現しましょう。